空調服は自転車で良い感じなのか問題
空調服(電動ファン付きの服)、工事の人が普通に使っていて、すっかり市民権を得た感じです。
私は暑さが苦手で、真夏に自転車乗ると頭痛が出たり、強い眠気に襲われます。熱中症なりかけなのかもしれません。汗も少なめなので、おそらく冷却性能が人より低い。
そこで夏の自転車ライフを少しでも楽にするべく、空調服(バートルエアクラフト)を買ってみました。
調べてみると既に自転車で空調服を試した感想をブログに書いている方もいるのですが、走ることによる冷却効果の方が大きいのでは?と否定的な感想でした。
確かに走っている最中は腕や脚、身体の前面にあたる風で冷却される感覚が多く、あまり空調服によるメリットを感じません。しかし都内のよく焼けたアスファルトの上で信号待ちすると、空調服のありがたみを感じます。自転車で気分良く走っていても、信号待ちで止まった瞬間に容赦のない暑さが襲ってくるのですが、空調服を着ていると背中から首元に抜けるエアフローがあり、無風でも効率よく身体を冷却してくれます。追い風で相対的無風状態の時も効果が期待できるかもしれません。
ただし、構造上背中に物を背負っているとエアフローが阻害されるため、冷却効率が落ちます。空調服を着て自転車に乗るときは荷物を背負わない工夫が必要でしょう。
まとめると、空調服は高速で河川敷を走り続けるローディには不要かもしれません。しかしストップアンドゴーが多い街乗りバイカーやポタリストならかなり夏場が楽になるグッズだと思います。
ちなみに「空調服」は株式会社空調服の登録商標なので、他社は「空調ベスト」とか「空調風神服」とか言ってます。
私は株式会社空調服対株式会社サンエスの法廷紛争などを知る前にバートルというメーカーの「空調服」を買いました。頑張れ株式会社空調服。
2022/07/29 追記
多くの空調服は後ろ腰両脇のファンから空気を取り入れ、背中中央のパイプ状の経路から後頭部と首元に排気する構造になっています。裾はストレッチコードでフィットするようにデザインされており、排気は下には向かいません。
このため、ロードポジションのように前傾が深いと、後頭部で排気口を塞ぐことになり、うまくエアフローが流れません。また前傾状態では主な排気口である首元が前をむくため、走行によるエアフローと空調服のエアフローが衝突し、排気効率が落ちます。
アップライトなポジションの自転車ほど冷却の効果が得られます。
リカンベントは背中が潰れるため、絶望的です。リカンベント用には身体の前面で空気を流すような専用設計が必要になるでしょう。誰か作って。