[本] 更に電子辞書について

辞書・辞典好きである。学生の頃は、IMIDASなぞを適当なページをめくって流し読むなんてことをして暇をつぶしていた。百科事典は万人向けに書かれているので、まったく畑違いの情報が意外と楽しめるのだ。CD-ROMが現れたときは、現代のパピルスなどと言われて、リッチメディアな電子百科事典が従来の百科事典を駆逐するとも言われていた。
紙のメディアが電子メディアに駆逐されるのは当分先だと思うが、こと辞書に限ればそれが現実化する可能性は高い。「ちゃんとした」辞書は厚く、重く、かさばる。Ex-wordなどの電子辞書では、小型電卓サイズの筐体に広辞苑ジーニアス英和大辞典が省略なく格納されている。インクリメンタル検索やハイパーリンクによる横断的ブラウジングは紙メディアでは実現不可能だ。いわゆる電子書籍事業と異なり、コンテンツの不足に悩むこともない。毎月新しい辞書を買う人間はいない。
まあ、電子辞書は電池がないと動かないけどね。