[自転車][ツーリング] 宇都宮餃子ツアーで大ピンチ

にちさんが企画した宇都宮餃子ツアーに参加しました。葛西臨海公園から出発し、江戸川→渡良瀬遊水地→宇都宮まで走り、餃子を食べて輪行で帰ってくるプランです。今年は訓子さんをストーカーに迎え、BikeFriday TiLiteXL Traveller Tandemで参加。車体も長いが、名前も長い。(以下 TTT)


パンクなどのトラブルを避けるため、出発地点の葛西臨海公園までは輪行で移動しました。TTTの輪行は二回目でしたが、一人で輪行準備、移動したのは始めてでした。Two'sDayとは違い、分割式なのでちょっと手間がかかります。パッキングの仕方にはもう少し研究が必要。

江戸川の土手に上がると強烈な向かい風が出迎えます。天気予報で覚悟はしていたものの、先行きが思いやられます。今日は一日強い北東の風ということなので、一日中向かい風の中を走ることになるでしょう。

訓子さんはストーカー歴が長いだけあり、流石に技術の高さを感じます。江戸川下流サイクリングロードでは車止めに閉口しましたが、比較的スムーズに通り抜けることができました。タンデムの低速での挙動はストーカーの経験の差が出るところです。

今年の参加者はにちさん、竹本さん、谷口さん、kimrinさん、RAYさん、うっきーさん、@nak(あ)さん、わかばさん、かとーさん、なぎのさん、すずきなおしさん、はなさん、haiさん。

はなさんは向かい風に苦戦、見るからに辛そうなので、柴又付近の休憩で作戦会議。はなさんは当初リタイヤを考えていたようですが、結局訓子さんがハナさんの自転車にのり、はなさんがTTTのストーカーシートに乗ることにします。タンデム素晴らしい。しかしその後私の方に問題が。

向かい風とは言え、コースはほぼ平坦です。100km以下ならまったく問題ないはずなのですが、何故か左膝に違和感が出始めます。あまり出力が出ません。風邪気味で体調不良な所為か?

昨年の反省を踏まえ、休憩時間は最小限にして行程を進めます。長距離サイクリングでは、休憩時間を長く取ると筋肉が冷え、走り出しが辛くなります。
満開の菜の花の濃厚な香りを通り抜け、渡良瀬遊水地に近づいたところで、残念ながらはなさんがギブアップ。別途輪行で宇都宮に先回りすることにします。ストーカーには訓子さんが復帰。

渡良瀬遊水地を過ぎたところで、今度は隊長のにちさんが遅れ始めます。結局小山の直前でリタイヤ。股関節に痛みがあるようで、右足が上がらないようです。にちさんも輪行で宇都宮に向かうことにします。

残存部隊は農道を抜けて宇都宮を目指します。私もそろそろ脱落気味。信号などで切り離されると、なかなか前に追いつけません。向かい風は大分弱くなっているのにペダルが重く、ペースを上げられません。左膝を庇っているせいで、大分右脚が張っています。

体調不良とは言え、流石におかしいと考えます。平地なら、タンデムの負荷はシングルの半分で済むはず。ここで、以前おのさんのTwo'sDayの後ろについて走った記憶を思い出し、半信半疑ながら後輪のディスクブレーキのクリアランスを広めに調整します。これで変わらなかったら本当に自分がヘタレだなあと思いながらスタート。抵抗がまったく異なります。強風のせいにしていましたが、ブレーキパッドにローターが接触している状態で走っていたのです。

実は途中にも疑いを持ち、休憩の際にホイールを手で回転させて確認していたのですが、この方法では問題を発見できませんでした。原因は何か?停車している状態で確認しても問題はなく、実走時にローターが当たるということは、自転車に人間が乗車した場合に、リア三角が変形していることを意味します。クリアランスをぎりぎりに調整していると、人間の荷重によってフレームが広がり、パッドがローターにあたってしまうのでしょう。

一転軽快になったTTTですが、時既に遅しで、脚はほとんど売り切れ状態。残り30kmはストーカーに叱咤激励されながら半死半生の状態で走りました。それにしても気付くのが遅すぎ。訓子さんに聞くとストーカーはあまり気にならなかったらしく、それが不幸中の幸いです。

なんとか宇都宮に到着し、餃子とビールにありつくと、いつの間にか爆睡。久しぶりに大ピンチなツーリングでした。

にちさん、楽しい企画をありがとう。訓子さん、はなさん、懲りずにまた乗ってください。

いや、参った。