[技術] FriioがB-CASカードなしで使えるようになったらしい

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6249b595daf09d7e21c668c74e89c83d
とか
http://blogmag.ascii.jp/kodera/2008/08/21164518.html
経由

テキサスに設置されているB-CASサーバを参照して暗号化放送をデコードするとか。
ARIBの仕様書を読む気はまったくないが、ネット上の情報を総合すると、B-CASによるデコードは次のような仕組みらしい。
地上デジタル放送には暗号化されたコンテンツデータの他にECM(Entitlement Control Message)とEMM(Entitlement Management Message)というパケットが乗っている。EMMは契約者IDごとに配信されている。
B-CASカードには契約者識別IDと、固有のマスターキーKmが記録されている。

  1. 受信機は自分に刺さっているB-CASカードのIDに対応するEMMを受信したらKmでデコードし、ECMを復号するための鍵Kwを得る。
  2. ECMをKwでデコードすると、コンテンツを復号するための鍵Ksを得る。
  3. 暗号化されたコンテンツをKsで復号する。

放送局は、特定のID用のEMMを送出しないことで、そのIDを無効化できる。FriioがEMMをサーバに送ってKwを得る方式だと、EMMからIDを特定することは不可能ではない。しかし、ECMを送ってKsを得る方式だと、サーバで使用されているB-CASカードのIDを識別することはできないのではなかろうか。(この場合、日本国内から必要なEMMをサーバに送ってやる別サーバが必要になるが)

まあ、どっちみちテレビあまり見ないけど。

補足:よく読んだら「コデラのブログ」にまったく同じことが書いてあった。orz