CONCEPT LIFE

コンセプトライフ 柴田陽子著 ISBN:9784861139314

あさ子さんが「この人は凄い!」というので読みました。
柴田陽子さんという方は寡聞にして存じ上げなかったのですが、JOMOステーションやロッテリア、ルミネ、日本交通などのブランディングに携わったコンセプトプランナーの方だそうです。本の帯には次のような文字が躍っています。
「ほんとは、もっと、仕事って、楽しい! 退屈な仕事をワクワクする仕事に変える物語」

しかし、中身はノウハウ本ではなく、柴田陽子さんが学生時代から就職、そして独立して事務所を構えるまでのお話を、モノローグ調で語っています。

〜ところが、私が入社するまでは、社長も専務も、秘書なんてつけたことがないと言い出す。つまり私には先輩がおらず、秘書の仕事というものがまったくわからない。秘書って何?
〜ある人が教えてくれた。
「上司が何の心配もなく、気持ちよく働けるようにお手伝いする人だよ」
あー。私は納得する。その人が安心して楽しく働ける。そのためにいる人だ、私は。じゃあ、お茶は頑張って美味しいのをいれよう。あと、コピーを頼まれたらすぐ「はい」ってやろう。せっかくだからキャッチコピーもかかげてみることにした。
"ノーと言わないしばちゃん"

しばちゃんはこの後フランスの工場にネイルカラー300色揃えさせたり、タクシーの運ちゃんに自腹で革靴買わせたりするのですが、このゴール設定(コンセプト)と、ゴール達成への取り組み方は変わることがありません。
自分を顧みるに、まだまだプロフェッショナリティが足りねえなと反省することしきり。